木製品のメンテナンス

オイルで仕上げた無垢の木の家具は、乾拭きや水拭きを基本とする日常的なお手入れ以外に、定期的なメンテナンス(オイル塗装)を続けることで、表面の保護はもちろん、美しいつやを持続させ、唯一無二の表情を持つ家具に育て上げることができます。木と会話をするように、変化を楽しみながら行って下さい。
※通常のお手入れはオイルを塗り込むだけで十分に品質が保たれます。頑固な汚れや傷が気になる場合のみ、やすりがけのお手入れも行ってみてください。

(やすりがけ+オイル塗装)のメンテナンスの目安は、通常1~2年に1回です。しかし、日々の生活でやはりシミやキズ・らくがきなどにより、天板の状態が変化してきてしまうもの。軽い汚れなどであれば(やすりがけ)はせずオイル塗装のメンテナンスだけでもシミは馴染み、目立ちにくくなります。「ちょっと気になるな…」と思われたタイミングでお手入れしてみてください。

メンテナンスで使うものは以上の4つ。

1.リボスオイル
アルゴリズムでは、ドイツのリボス社の自然オイルをお勧めしております。天然の植物で作られるオイルは木の素材感を存分に引き出してくれるのが特徴で、JIS規格となっている、F☆☆☆☆(フォースター)の塗装となりますので、子供用の玩具などにも使用される、健康面にも安全な塗料です。

2.ウエス(綿布)
色の付いていない白い布で、毛羽立ちのない綿布が最適。
※キッチンペーパーなどでも代用していただけます。

3.紙やすり
目の荒い#240と目の細かい#320の2種類をご用意ください。

4.あて木
やすりがけの際、あると便利です。道具がそろったら、始めましょう。

まずはいつものようにお片付け。そして、テーブルの埃などを拭き取りましょう。

次は、紙やすりで天板の表面全体を整えていきます。あて木に紙やすりを巻くと均等に削ることができます。キズや汚れが目立つ場合には目の荒い#240をかけてから#320で仕上げます。やすりがけで出た木の粉は固く絞った雑巾で拭き取りましょう。
※やすりは必ず木目に沿ってかけてください。木目に逆らうと、キズの原因になりますのでご注意ください。

ウエスにリボスオイルをたっぷり染み込ませ、木目に沿って塗り込んでいきます。天板の端から端まで一気にウエスを走らせることが綺麗に仕上げるポイントです。天板の表面だけでなく、側面も忘れずに塗り込みましょう。オイルをたっぷり染み込ませたら、天板に残った余分なオイルを新しいウエスで拭き取ります。

あとは乾くのを待つだけ。 休日の午前中出かける前や、夕食の後に行ってみてください。出かけて帰ってきたら、朝目が覚めたら、使い始めた時のあの表情で迎えてくれるはずです。そしてこれからも共に過ごされ、メンテナンスを重ねる毎に艶が増し、独自のアンティーク家具に仕上がっていきます。それぞれのご家庭の「色」に風合いが増していく変化をお楽しみください。

オイルメンテナンスに使用したウエスは自然発火の恐れがあるため、使用後すぐに水につけ、そのまま可燃ゴミとして処分してください。 お疲れ様でした。